鳶職の落下事故|事例集を元鳶職経営者が考察してみた

元鳶職経営者ゆるぽわだ。

今回は鳶職の事故事例をゆるぽわ流に考察したぞ。

ゆるぽわ.

わかること
  • 鳶職の事故事例
  • 事故が起きる場面の対処方法

 

現場で作業してるとこんなことがよくある。

 

「は?こんなやり方すんの?」

「バカでしょ。」

「人死ぬぞ。お前が死ねよ」

 

こんな状況でお前ならどうする?

 

「やり方変えろアホ!」

 

経験豊富、または役職が上ならこう言えるだろう。

 

でも、これを見てるお前はきっとキツイよな。

 

「やるしかない…!」

 

こんな状況になった時の対処法を事例ごとにゆるぽわ独自の視点で考察したぞ。

 

役人が出すような、机上の理論(打ち合わせとか)じゃないからな。

 

実際に使える、役人は言えないような対処法(ほんとは認められないけど、やらざるを得ない方法)などで解説した。

 

ここにある事例に、出くわさないことを祈るが、もし同じような場面に出くわした際は、思い出してみてくれ。

 

今回の考察で使用した事例は、少し古いが、死亡災害事例集から抜粋している。

平成28年度調査研究 建設業における仮説機材に関する脂肪災害事例集(一般社団法人  仮説工業会)

平成28年度・死亡災害事例集|▷ダウンロード

ダウンロードできるので、興味があれば、本書もみてくれ。

 

枠組み足場での落下・事故・死亡事例集

 

1.解体中(バラし中)のブレス落下事故

バラし中に、ブレスを落としてしまった事故。

 

よくある光景だろうが無理は禁物。

 

一つ目の事例だ。

 

対処方法として、まずは無理をしないことだ。

 

人間がちゃんともてり最大本数はブレスは、どんなに手が大きくても3本だと思う。

 

急かされたかといって、4本、5本を無理して持って人を殺したら、どうだ?

 

人は殺したくないよな?

 

無理すんな。

 

4本持っても、2本でも対してスピード変わんねえから。

 

急かされて、焦るようじゃデカイ職人になれねえぞ。

 

画像ではブレスの置き方をレクチャーしてる。

 

驚くことに、親方・職長クラスでもこんな基本的なことができてないやつが多い。

 

(形状にもよるが)下さんは基本ブレスより短い。

 

そして、アンチの真ん中(補強部分)から落ちる。

 

だから必ずブレスの間に挟んでおくこと。

 

バラしの時に先行で下さんを外しやすいという理由から、「ブレス→下さん」の順番に入れてるとこを入れてる会社を見るが、クソカスだ。

 

仕事ができない奴の典型だと俺は思ってる。

 

なぜか。

 

掛けでも、払でも「下さんが単独の状態になる」からだ。

 

かけの時はブレス、下さんが置いてあった時、下さん後入れだと、下さんだけが残るよな。

 

バラしの時は、下さんを先にとるから、下さんだけがアンチの上にある状態になる。

 

下さんは物によってアンチの隙間から落ちるから、特に置き方に注意しろよ。

 

ブレスと下さんの置き方は、俺の会社でも徹底してた。

 

というのも、最も事故率が高いからだ。

 

物が壊れるくらいなら、金で解決できるが、人が死んだらおしまいだ。

 

どんなに金を積んでも、解決できない。

 

お前の大切な人が死んで、金で解決できるか?

 

無理だよな?

 

じゃあ今日からこの置き方をしろ。

 

2.ブレス開口部から転落事故

ブレスの開口部からの転落事故。

 

中さん、下さんがない現場は特に注意。

 

2つ目は、ブレスの開口部からの落下事故だ。

 

下さん、中さんの設置をするのが一番いいんだけど、はっきりいって、下っ端じゃ無理だよな。

 

結局はどんなに危なくても、社長、職長の指示で動くしかない。

 

建築業界ってそんなもんだ。

 

上の言うことが絶対なのは、結局リーマンと変わんねえよ。笑

 

そんな危険な状況でも、必ず意識して欲しいのが、安全帯の使用。

 

遅いって言われても、怒られても、安全帯はしとけ。

 

お前を唯一守る手段だ。

 

死ぬのと、怒られるの、どっちがいい?

 

死んだほうがいいなら、何も言わねえけどな。

 

あと、クソな会社はすぐにやめろよ。

 

死と隣り合わせの鳶職は、会社で自分の寿命が決まるってことを忘れんな。

 

3.足を踏み外して落下事故

周囲の確認不足による、落下事故。

 

何があってもいいよう、作業中は全方向に感覚を研ぎ澄ます。

 

前方不注意で足を踏み外してしまったパターンだ。

 

後方の確認をするのは当然だけど、進行方向の確認もしないといけないよな。

 

足場場では、常に周囲の安全確認をすること。

 

実は初心者より、ベテランの方が、何倍も確認をするの知ってたか?

 

2、3回見たくらいでOKと思うなよ。

 

ベテランでも何回も確認するんだ。

 

初心者こそ怒られるくらいに確認が必要だと思えよ。

 

4.ユニッククレーンでの吊荷落下事故

ユニックでの作業中の事故。

 

何があるかわからないので、吊荷の下、吊荷が崩れた時の落下点には絶対のに入らない。

 

資材を吊る時は、必ず「地切り(一旦地面から離れたところで止めること)」すること。

 

そこで荷が崩れないか再度確認するんだ。

 

それから、無理な揚重は絶対にしないこと。

 

クレーンで吊り上げられたら、どんなに危険な状況になっても、待ったが効かないことを覚えておけ。

 

人が死んでからじゃ遅いぞ。

 

5.作業のラップによる墜落、転落事故

同じ場所での作業があるときに、うまくすれ違えなかった時の事故。

 

鳶職の基本中の基本、声かけをするだけで回避できた。

 

すごく恥ずかしい事例だ。

 

めちゃくちゃダサいな。

 

こんなの声かけ一つで、回避できることだ。

 

初心者だからって遠慮することはない。

どんどん声を出せ。

 

声を出して、自分が何をしたいのか、周りに伝えるんだ。

 

それがチームワークだ。

 

お前の声出しがウザいって言う奴は仕事できない奴だ。

 

そんな奴が多いなら、今すぐ会社やめろ。

死ぬ前にな。

 

声出しは鳶のチームワークの基本。

 

お前が経営者になったら絶対指導しろよ。

 

意思の疎通が図れないチームほど、危険なチームはないぞ。

 

6.すれ違い失敗による墜落事故

これもすれ違い失敗による墜落事故。

 

こんなくだらない事故は最も起こしてはいけない事故だ。

 

鳶職は「チーム」として機能しているということを忘れちゃいけない。

 

鳶職は一人では100%何もできない職業だ。

 

これも、さっきのケースと一緒だ。

 

声出しをすれば済むこと。

 

ちょっと「恥ずかしい」「かっこ悪い」ってだけで仲間が死ぬんだぞ?

 

嬉しいか?楽しいか?

 

ただただ、単純にくだらねえよな。

 

質が低すぎる。

 

鳶職はチームワークだ。

 

声出しは鳶職の基本。

 

仕事ができなくても、怒られても、しっかりやれよ!

 

7.タラップからの転倒墜落、死亡事故

タラップ踏み外しの事故。

 

安全帯をしてもらう以外、防ぐことは難しいが、少しでも墜落危険の確率を下げることはできる。

 

タラップからの転落事故だ。

 

今はあまり見ないが、それでも下さん・中さんナシの足場はある。

 

そんな時はメッシュが貼り難くなるが、タラップを外側につけてあげるといいぞ。

 

完全な対処方法ではないが、足を踏み外した時に躯体側に倒れるので、少しだけ危険度が下がる。

 

本当は下さん、中さん、幅木を付けるのがいいんだけどな。

 

8.抜けない建地を引き抜こうとして墜落

「建地が抜けない」という、よくある事例。

 

工夫次第で、安全度は倍以上になる。

 

土が詰まってる or 建地が曲がって、枠が抜けない状態。

この時に無理に引っ張って、抜けた瞬間に落ちそうになったことはないか?

 

俺は何回もある。

 

資材を使う以上、避けられないことなんだけど、最低限やって欲しいのが、安全帯をつけること。

 

腰の下でも何でもいいから、とにかくつけておけ。

 

それから、バラしがロープなら、外せない枠と、他の枠を結んでから取ると良い。

 

2人でやるのも良い。

 

何にしても、自分の力以上に無理をしないこと。

 

覚えておけ。

一人で取れないのは、カッコ悪いことでも何でもないからな。

 

材料落としたり、転落者を出す方がよっぽどカッコ悪くて、最低な職人だってこ音を忘れるな。

 

単管足場、1側足場、ブラケット足場の
落下・死亡、事故事例集

 

1.メッシュ破れによる落下事故

メッシュを信用したことによる落下事故。

 

どんなん時でも、メッシュ、ネットの類は絶対に信用してはいけない。

 

この資料の安全対策だと、手すりにならない、とか、新しいヒモを使う、とかあるけど、実際の現場で、職長に言われたらやらざるを得ない状況もある。

 

そんな状況でも絶対に忘れちゃいけないこと。

 

それは、メッシュシート、ヒモはどんな状況でも絶対に信用しないことだ。

 

手すりに乗っての作業、狭い場所での作業だと、ついついメッシュシートに体を預けたりしちゃうよな。

 

俺でも預けちゃうことがある。

 

でも、メッシュ、ヒモなんてふとした拍子に簡単に切れる。

 

万が一切れたとしても大丈夫なように、重心を工夫する、安全帯を使うなどして、転落しないようにするんだぞ。

 

2.外部足場、よじ登りによる墜落事故

よじ登り、下がりをせざるをえない状況は、鳶職人として当然ある。

 

そんな時でも、もしもに備えるのがプロだ。

 

そこに、初心者・ベテランは関係ない。

 

単管組み、枠組みに関わらず、よじ登りが危険なのはみんなもわかるよな。

 

でもやってるうちに、感覚が麻痺してきて当たり前になる。

 

だけどな、冷静に考えて、5階くらいに位置を命綱無しで登るってめちゃくちゃ危ないぞ。

 

落ちたら即死だからな。

 

最低限、安全帯をかけながら上がるようにしよう。

 

上がるのが遅くて、怒られるのと。

上がるのが早くて、死ぬの。

 

どっちがいいかは、自分でわかるよな?

 

3.電線接触による感電→墜落事故

電線・配線関係の事故。

 

高圧線など、普段想像もできないようなものが。工事中にはある。

 

常にアンテナをはり、周囲を広く見ることは、自分の安全・仲間の安全・仕事効率の向上につながる。

 

ぜひ身につけよう。

 

持っていた資材が、周囲の電線に接触したケースだ。

 

笑い事じゃなく、元請・自社、共に予算の関係で防護菅を設置しないケースもある。

 

元請からお願いされるケースもあるくらいだ。

 

そんな時に、下っ端はどうすれば良いか。

 

ぶっちゃけ、周囲の確認をするしかない。

 

しっかりと周囲の確認をする。仲間が危なかったら声を出して危険を知らせる。

 

現場作業では、結局自分の身は自分で守るしかない。

 

4.屋根上からの墜落事故

使う者の気持ちになった足場が大事だ。

 

そのためには「どんな人が、なんの用途で使う足場なのか」明確にする必要がある。

 

足場の最終形(どんな足場になっていれば良いか)は打ち合わせでしか、把握できない。

 

事前の打ち合わせをしっかりして、ニーズに即した足場にしよう。

 

他業者が屋根から落ちたケース。

 

足場屋の質が悪いと、他業者で死傷者が出ることになるんだ。

 

中には足場の質が悪くても、言い出せない職人もいるってことを忘れるな。

 

鳶の足場が、自分たちのための足場になった時。

最低の足場になることを忘れるな。

 

このケースの対処法は、打ち合わせ時の足場にプラスαで屋根用の落下防止手すりを設けることだ。

 

材料がなくてできない時でも、親綱。

最悪、ロープを張ることぐらいはできるはずだ。

 

ロープすらないなら自腹で買ってこい。

立替金を後でもらえない会社なら、今すぐやめろ。

 

脚立・立ち馬での落下・事故・死亡事例集

 

1.脚立からの転落事故

低いからといって、余裕こいてて死んだパターン。

 

これを見てるお前は、絶対に現場を舐めてはいけないぞ。

 

ここまで、高所での作業を中心に考察したけど、危ないのは高所だけじゃない。

 

実は、一番転落事故が起きやすいのは、2〜3階の高さ。

つまり3〜4段目くらいの高さだ。

 

脚立も高さが低いからといって、安全面をおろそかにしがちだけど、十分死の可能性はある。

 

実際、このケースも死亡事故だ。

 

原因はヘルメット、安全帯の未着用。

 

ノーヘルだと、なんとなく粋に見えるが、かっこよくもなんともない。

 

変にカッコつけるより、みんなの安全を第一に考えろよ。

 

2.立ち馬からの転落事故

ヘルメットは安全を守るためにかぶってる。

 

怒られないようにかぶってるわけじゃない。

 

安全のためにかぶってないなら、いっそ被らない方がいいぞ。

 

被らないことで、危機感が増して、より一層集中するからな。

 

ヘルメットをかぶるなら「かぶったフリ」じゃなく、あごヒモをしっかりつけて、

いざという時に機能するのかしっかり確認しとけよ。

 

「確認したつもりでした」で、死んでいいなら別だけどな。

 

さっきのケースと似てるが、こっちはヘルメットをかぶっていたにも関わらず、死亡した。

 

わずか1.8m。2段目の高さから落ちただけで死ぬんだ。

それもヘルメットを、かぶっているにも関わらず。

 

今回のケースでは、ヘルメットがゆるくて途中で取れたよう。

 

あごひもに緩みがないか、あごひもはしっかり取り付けられているか、朝の段階で必ずチェックしてくれ。

 

ヘルメットは落下時に唯一お前を守ってくれるものだ。

 

3.はしごからの墜落事故

はしごは思ったより簡単にズレる。

 

なるべく2人以上いる状態で、おさえてもらいながら、登ることを心がけたい

 

ハシゴはついつい一人で登りがちだよな。

 

でも、思ってるよりも簡単にズレるって知ってたか?

 

ハシゴがずれたら一人では対処不能だ。

 

必ず結束すること。

 

もしくは2マンセル、2人での作業をするようにしよう。

 

一人にハシゴを抑えてもらえば、安全度は確実に上がる。

 

4.はしごからの墜落事故

道具、機材の確認は怠りがちだ。

 

めんどくさくても、死ぬ、殺すよりマシだ、と言う気持ちでしっかりやろう。

 

たとえハシゴの設置が準備万端でも、ハシゴ自体が壊れたら意味がない。

 

当たり前のことだが、始業前点検は、資材とともに絶対するように。

 

ベビーホイスト、ウィンチ作業中の墜落事故

 

1.資材引き込み中の墜落事故

ホイストは人間の力以上の機能がある。

 

言い換えれば「人間の力ではどうすることもできない状況」になりやすい。

 

「怒られる」とか「早くやりたい」気持ちの前に「自分が安全か」「他の人が安全か」考えよう。

 

これができない会社はクズだから今日やめろ。

 

ホイストによる墜落事故だ。

 

まず、この本数でこの吊り方で、この「段」で取り込むのは無理。

 

ホイストでは一段下だと、取り込みがきついから、一段「空(カラ)の足場を作る」

 

マイティーアームなら首が動くから可能だけど、はね出し型のヤグラを組んでる場合は、それだけホイストの「上り口」が前に出てる。

 

普通の職長はやらせないが、たまにアホでバカな下場のヤツがこんなのよこす場合がある。

 

本当は一回、下に送り返すのが良いんだけど、そうもいかない場合。

 

そんな時は、1段下、もしくは2段下の段で受け取ろう。

 

それすらやってくれないようなら、その会社は辞めた方が良い。

 

かなり危険だし、仕事が強烈にできない集団だからだ。

 

まとめ:全ての現場の事故は、社長・職長レベルの問題

確かに、事前のKY、安全対策をするのが一番良い。

 

しかし下っ端の作業員だと、意見すら許されないことの方が実際は多い。

 

ここまで、机上の理論ではなく、実際に危険な状況で作業せざるを得ない時の「応急処置」を紹介したが、ハッキリ言って全部職長クラスの問題。

 

お前が気にするのも良いが、そもそも。ここの状況になること自体、カスだ。

 

そんな危ない会社は今すぐ辞めた方が良いのは言うまでもないよな。

 

結局自分の体を守れるのは自分だけ。

 

そして、他業者、一般人の命を守れるのも、プロであるお前だけだ。

 

よく考えて、現場作業に当たってくれ。

 

 

 

 

 

 

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